京都の洋食屋さん

「えー、京都いうたら和食やろ?なんで洋食なん」

と友や母に言われるのだが、でも私は京都に行くときは10中8、9はこの店に行ってしまう。
(あとの1、2は予約がとれなかった時だ。ぐすん)
訝る人も、きっとここのお料理を食べたら会得が行く筈だ。絶対。

という訳でまたまた行ってきました洋食屋さん。
この日(三連休初日)も予約でいっぱいだった。

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お酒を頼んだときに出てくる突き出し。
(というのは、我が敬愛するグルメお姉様のブログで初めて知った。いつもデフォルトでお酒を注文するので皆にでてくるものだと勘違いしていたのである)
このガーリックがたっぷり効いたマッシュポテト(卵入り)は絶品である。
ドライトマトにサラミは勿論味も良いし、また鮮やかな赤がポテトの黄色とのコントラストを演出し目にも楽しいものである。

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大分産の岩牡蠣。
先だって新潟でも頂きその旨さに驚倒(大袈裟な)したのだが、正直こちらの牡蠣の方がクリーミーさ、くせのなさで一枚上だったように思う。
(新潟の方がお値段は安かったので一概には言えぬが)
かような美味をちゅるんと一口で食べてしまうのは、なにかとてつもない贅沢をしているようでちょっぴり後ろめたい気分にすらなってしまう。
でもまあ、勿論食べるんですけどね。
そんな後ろめたさもまた美味の一つの構成要素なのかもしれない。


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グルメお姉様にブログでご指南頂き、以後必ず頼むコーンスープ。
そのまま飲んではにやり、パンにつけて食べてはにやりと笑う。
私の考えるスープの理想型がここにある。
かぼちゃスープもミネストローネも美味しそうなんだけど、いつまでもこのコーンスープの呪縛(いうたら失礼だが)からは逃れられそうにない。

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毎度お馴染み、グラタン(後述する)についてくるサラダ。
添えられているポテトサラダが兎に角旨い。
これはブイヨン入ってるよな、セロリもいるな。
ふむふむよし家で実践しよう、と思ってもきっと逆立ちしたって再現できないんですええええ分かってます。
プロのお仕事って素晴らしい。

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そしてグラタン。
これまた毎度お馴染み、「同行者を抹殺したい」と思わしめる天上的美味である。
中に入ってる海老にホタテ、マカロニ全てが平等に(ってヘンだが)旨い。
ベシャメル素晴らしい!ベシャメルばんざい!


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メインは鴨のコンフィ。
毎度乍らこの皮のぱりぱりさ加減には感動する。
ついでに、付け合わせのポテトの皮のぱりぱりさ加減にも感動した。
八角系(多分)のちょっぴりオリエンタルな風味もなかなかに乙である。

以上、京都の洋食屋さん・残暑編でした。
(頼んだものに季節感はないけれど)
ここ、どこやねん?行ってみたいわあと思われたリアル知り合いの方、ご連絡頂けましたら拉致りますので一つ宜しく。


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京都・某絶品洋食屋さん

或る日、何故か知らん突然ベシャメルソースの口になった。
これは勿論、我が口がどろどろのソースのような形状になったということではなく、あのこってりとして味わい深いソースを口にしたくて堪らなくなった、ということを意味する。
(典型的な蛇足)

ただ、その食べたいソースは当然缶詰でもレトルトでもいいわ!というものでもない。
こんなときはあの店だ。あの店に行かねば。

という訳でやってきました。ご贔屓某絶品洋食屋さん。
何故か私がここを訪れるときは雨が降る、と相場が決まっているのだが、この日は幸いにも大変よいお天気であった。
どこの駅からもちょっと歩く立地なのでこれは大変大助かりなのである。

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突き出し也。
ペーストもサラミもドライトマトも安定して旨い。

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今回初めて注文してみたスープ。
私が食の師匠として密かにお慕い申し上げている某お姉様が一押しされていたので頼んでみた次第である。
うん、旨い。
お姉様は「昔のホテルのスープの缶詰のような・・・」と形容されていたが、ほんにその通りであった。

ただ、塩味は圧倒的に不足していた。
この点もホテルスープ缶詰と酷似している。
これは私がとびぬけて塩味大好き人間(健康が心配だが)だからなのかもしれないが・・・
故にシェフには申し訳ないが、ぼりぼりと塩を振り掛けて食す。
すると旨み倍、更に倍率ドン。
ここにこれまた絶品バゲッドを浸して食べるともう、第七天国にでも昇った心持ちである。
だかしかし、これからもご馳走が沢山控えているのだ。
強靭な精神力でもってバゲッドは一切れに留めておいた。


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これもお姉様推薦、牛肉のゼリー寄せ。
なんというか、まっとうに美味しい肉の味がする。
肉の旨味がぎゅぎゅぎゅっと濃縮されている感じだ。
こりゃあ昼からワインが進まぬ訳がない。

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これが目的だったのよ、なグラタン。
マカロニグラタンなのだが、その実中にはシーフードがごろごろと入っている。
でまたこのベシャメルが旨いこと旨いこと。
共に食べる同行者の存在が疎ましくなってしまう程である。
ああー、また食べたいよう。

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グラタンのつけあわせのサラダ。
お野菜食べなさい、というメタメッセージなのかもしれないけれど、これだけでかなりの分量がある。
そして美味しい。


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ほろほろ鳥のコンフィ。
くせもなく柔らかく、あっという間に食べ尽くしてしまった。
特にぱりっと焼き上がった皮部分が最高であった。
普段鳥の皮って苦手なんですけどね。

だが、この頃になるとワインもなくなりかけてきて焦った。
ワインと料理の配分って難しいですな。

以上、絶品洋食屋さんでの至福のひとときのご紹介でありやした。
しかし、写真見ていたらまたベシャメル口になってきてしまった。どうしよう。

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秋やま(北新地)ランチ

思えば、あの日予約をした時からなんだかヘンだなあとは思っていたのだ。

週末は土曜日、急遽母と梅田におでかけすることに相成った。
決定したのは水曜日。
さて、どこでランチるべなと思案し、真っ先に思いついたのがリーズナブルに美味しい和食を供してくれる秋やまさんだったのだが、あすこは超人気店故いつも最低2週間前には予約を入れねばならない。
うーむ、どうしよう。
でもまあ、だめもとで電話かけてみるか。
とおっかなびっくりかけてみたのだが、あっさり「いいですよー」と予約がとれたのでびっくり仰天したのであった。
あらラッキー。
偶然二人客のキャンセルでもあったのかしら。
等と思っていた。
思っていたのだが。

当日、大阪は風雨強く嵐のような荒天であった。
びしょびしょになりながら母と二人、行き慣れた新地の雑居ビルに到着し、お店に入るとあらびっくり、まだ誰もいない。
11時半ってそんなに早い時間じゃないよなあ?
と訝しく思いつつカウンター席につこうとすると、「此処にどうぞ」と奥のお座敷に案内して下さった。
わあすごい。
前々からあそこいいなあ、と憧れていた(けれど当方いつも二人連れなので入れなかった)お座敷だ。
なんだか今日は嬉しいな。

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まずは八寸。
小さな揚げ物は桜えびのかきあげにバタジャガボール。
おしどりの中にはフキの白和えに菜の花のおひたしだ。
桜餅みたいなのは桜鯛のきずし。
どれもこれもちょこちょこ美味しい。

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炊き合わせは季節らしく筍とフキ。
お出汁のありがたさがしみじみと感じられる。


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これはサービスです、ということで出して頂いた生しらす。
初めて食べたが酒の肴にぴったりの味わいである。


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お造りは鰹にシマアジ、そして桜鯛。
特にシマアジが好みであった。
昼間から酒が進んで仕方がない。


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しんじょのあんかけ。
再び出汁のありがたさをしみじみ感じる一品だ。
しんじょ自体の味付けも申し分ない。
ああ幸せ幸せ。

…あれ、ここで揚げ物が出たのに写真を撮り忘れている。
ふきのとうやなんやかんやと(失念してしまった。失礼)春を存分に感じさせてくれる取り合わせであった。


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いつも小ぶりのお釜で炊いて頂けるご飯。
今日は鯛ごはんであった。やったあ。
だが、小ぶりとはいえ二人分には大きなお釜なので、勿体ないなあと思いつつも大抵残してしまう。
この日も例に違わず残してしまったのだが、そのご飯をなんと今回は折に詰めて下さったのである。
それって普通じゃんと思われる向きもおありかもしれないが、このお店ではいつも残ったご飯はひっこめられていたのである(悪い意味で書いてるんじゃないよ)。
思わぬサービスにちょっとびっくりし、ちょっと嬉しくなった次第であった。


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デザートのプレート。
ミニシューやらミニロールケーキやらのプチガトーがあるのが斬新である。
これまたいつものコースのデザートよりも随分と豪華であった。

以上、驚愕の3300円ランチコースであった。
途中、何度も母とワンランク上の5500円コースと間違えたかねえ?とひそひそ囁きあっていたのだが、お会計は間違いなく3300円のそれであった。
北新地でこの内容でこのお値段のランチは素晴らしくお得なのではなかろうか。

なのだが。
結局、私達が食べ終わって席を立って帰るまで、結局お客は一組も来ることはなかった。
余りの閑古鳥の鳴きっぷりに、母は板前さんに

「…お客さん、少ないですねえ?」

と水を向けた。

「ええ、そうなんですよ」
「やはり震災の影響?」
「そうですね、多分それもありますね」
「他は?」
「ひょっとしたら、GW前ということもあるかもしれません」

なるほど。
(最後のGW前、というのには余り説得力を感じなかったが)

にしても人っ子一人いないというのは、何やらお客としても気が滅入るものだ。
板前さんも5~6人はいらしたのに、皆さんが私達2人だけのために働いてくださってると思うとありがたいというよりはなんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになったことであった。
しかも安い方のランチコース頼んでるし。
絶対赤字だよねえ、なんだか悪いことしちゃったみたいだよねえと呟きつつ我々母娘は店を後にしたのであった。
…ううむ、来月も行こうかしら。
(却って迷惑か?)


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解禁

本日、去年6月に漬けた梅酒をご開帳した。
我が家で漬けた初めての果実酒。
期待は高まる。

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ベースは泡盛「瑞穂」の古酒。
ぶっちゃけ、えらく高くついた梅酒である。

しかしやはりそれだけのことはあった。
市販のものにはない爽やかな酸味、そしてコクのある味わい。
私と母は飲んだ後目を見交わせて静かに微笑み、そしてもう一度瓶を地下収納庫に仕舞ったのであった。
何故かって?
それは勿論、この美酒を女性陣で独占するためですよ。いししし。

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本日、お使いものとして我が家に到来したはでっぷり太った筍也。
箱の中には若布と山椒の芽まで入って、文字通り鴨葱状態にありにけり。
急いで皮を剥いて灰汁抜きして今宵の夕餉に登場と相成りし次第。
めにうはお刺身に若竹煮。
明日は筍寿司、明後日は筍ご飯。
今日は帝劇、明日は三越よりも豪奢の極み也。
嗚呼、春当に盛りとならんとす。

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マンドリーノ(本町)

昔ながらのイタリアン、という形容詞がぴったりのマンドリーノ。
先日、北新地店に名物渡り蟹のパスタを食べに行ったら閉店してましたよがっびょーんという話は当駄ブログでもさせて頂いた通りであるが、あれから母上が渡り蟹パスタ食べたい食べたい食べたいと兎に角うるさかったので、では一度本店(支店なくなっちゃったんだからおかしな言い方だが)の本町店に行きましょうかということに相成った。

本町店といっても、最寄駅は堺筋線の堺筋本町である。
(先日行ったヌーパピヨンとも近い)
地下へと続く階段をとんとんと降りていくと、薄暗い懐かしいような空間が広がっていた。

ランチは本日のパスタ他、幾つかの選択肢から選べるパスタランチ等も充実していたがここに来たのは一にも二にも名物・渡り蟹パスタを食べるためである。
前菜にデザートがつくシェフランチもあったが、ここは軽くサラダとコーヒーのみつくコースにしておいた。

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サラダ。
(の脇に見切れているけどフォカッチャが乗っている)

うん。
サラダだ。
内容はトマトにサラダ菜、ハムにコーンにサツマイモである。
まあ、おうちで作るサラダレベルである。

「へえ、さつまいも入れると食感が変わるわね」

「うーん、私は食感変えるんだったらおじゃがをサイコロ切りにした奴のほうがいいなあ」

「そうね」

うるさい客ですまない。

母は北新地店閉店がよっぽどショックだったらしく、お皿を下げに来た店員さんに「もう一つのお店、閉めちゃったんですねえ」と尋ねていた。

「…そうなんですよ。内装も設備も古くなってしまっておりまして…
今は此方のお店に専念して、それからまた新しいことを考えようかと思っているんですよ」

「そうですか。実はここの渡り蟹のパスタが忘れられなくて、今日は此方まで食べにきたんですよ」

「まあまあそれはありがとうございます」

ふーん。やっぱり一時的ではなく、本格的に閉店したんだ。
でもそれなら、その旨ちゃんと公式HPに書いておかれるがよいと思いますよ。
イメージダウンに繋がると懸念されているのかもしれませんが。

マンドリーノHP

未だに北新地店のコースメニューとか載ってるし。
しかも2月27日までとか書いてあるし。
(2月27日現在)

さてそれはともかくとして、お待ちかねの渡り蟹のパスタである。

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うん、やっぱり私もこれ好き。
オーソドックスな旨味たっぷりだし、量は多いし。(ここ重要)
オサレな店のちまちまパスタも悪くないけど、こういう素朴に旨いパスタをがっつりわしわし頂くのもいいもんだ。

ちょいとアクセスはしにくくなったけれど、これからもちょくちょく通うことにしようっと。

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ル・ヌー・パピヨン

「蝶ネクタイ」という名のこのお店。
ご存じ、大阪で今大人気のビストロである。
私は一度巴里祭のイヴェントの際に行ったきりであったが、この度ランチタイムに再訪してみた。

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アミューズはカリフラワーのポタージュ。
塩気もちゃんと効いていてなかなか宜しいお味であった。
でももっと欲しい。
(スープに関してはいつもこんなこと書いてるな)

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トリッパの煮込み。
そこそこ美味しかったけど、飛び上るほどではなかったかな。

そもそもこのお料理、好きでよく食べるのだが未だ嘗ておおっ!これは!と唸らされるものに出会ったことはない。
それでも性懲りもなく頼んでしまうのは、これが我が味覚にクリティカルヒットしたらとんでもなく旨いだろうという予感があるからなのだ。
ここのはいけまっせ、等という情報をお持ちの方は是非教えてくだされ。

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そしてメインはこれが食べたかったのよ、なブータンノワール。
つまり豚の血のソーセージである。
見た目は御覧の通り、海鼠のようでかなりグロい。

これは実に美味しかった。
もっと濃厚でもよかったけれど(兎に角濃い味が好きなのである)十分に旨味たっぷり。
昼間からワインが進む進む。

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連れが食べたのは羊のカレー煮込みクスクス添え。
此方もなかなかに美味であった。

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デザートは栗のクレープ。
宜しかったんじゃないでしょうか。
(相変わらずスイーツに関しては舌バカなのですごめんなさい)

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連れはアプリコットのタルト。
此方も宜しかったんじゃないでしょうか。
(ごめんなさいごめんなさい)

以上でしめて2100円。
十分お得ではなかろうか?
これは改めて夜に訪ねてみなければならないお店である。

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ヴァリエ

福島から中之島に移転したフレンチの名店「ヴァリエ」。
二度予約を試みて断られ、三顧の礼でもってやっとこさ予約することができた。

ここのランチは肉料理、デザートが選べる4200円のプリフィックスが基本である。

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飾り皿。
若干秋っぽい設えかとも思ったが、よく見れば梅の枝がディスプレイされていた。
連れが「これ食べられるの?」と聞いてきたが、食べられねえでございますよ、はい。

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前菜その1、フォアグラのプリン。
まさかまさかの飾り皿を利用した配膳であった。

フォアグラプリンの上にはノーマルなプリンの如く、カラメルがかけられている。
付け合わせはバナナのミニパンケーキ。
ふむ、甘い。
甘いけど悪くない。
悪くないけど、あくまで「悪くない」レヴェルである。

やはり私は、食事で甘い系のものはどうも得手ではない。
このフォアグラプリンも、カラメル無くしてもっとしっかり味付けしてあればもっと喜んで食べられたのになあ、と思ったことであった。
田舎者の感想ですまない。

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かぼちゃの冷製ポタージュ。
と聞いていたのに運ばれてきたのは何やらちまっとした、しかし美しい一皿であった。
ポタージュはどこ?と思いきや、後からきれいな黄色いものがつつつっと注がれた。
そして完成したのが写真の料理。
一番下には海老、その上には玉ねぎの酢漬け、最上部にはクリームとパルメザンチーズのクラッカーが配されている。

…げ。
玉ねぎですか。
(私は押し並べてねぎ系が駄目なのである)
と怯んだものの、最初に「お嫌いな食材」云々と尋ねられた際に何も言わなかった方が悪いのだ。
ええいままよ、と口に運べば、
…あら、美味しいじゃござんせんか。
久々に「玉ねぎを心から旨いと感じる」体験をさせて貰えた。

他の海老やスープ等の食材の旨さは言わずもがな。
フレンチならではの繊細な味わいを楽しめる一皿であった。

ときに飲みものであるが、今回は最初に珍しく白を頼んでいた。
フルーティなタイプでなかなか美味しかったのだが、この二つの前菜のあとは肉料理なので、早く赤を頼もうと少しハイペースで飲み切った。
しっかり目の赤を、とオーダーして出てきたのは1999年のサンテミリオン。
…げ。(再び)
グラスワインでこれが出てくる?
わー、お勘定が怖いようと思いつつちびちび遣っていると(当然旨かった)、次に出てきた料理はこれであった。

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…げ。(三度目)
失敗った、まだ魚料理があったんだった。
急いで白、飲んじゃわなきゃよかった。しくしく。

とまあかような痛恨のミスをした次第であったが、この魚料理も大変美味しかった。
モノはアイナメのソテーで、ソースは芽キャベツ(下)とオマール海老のカプチーノソース(上)である。
付け合わせは何かの根菜類(名前失念)とイカであった。

このアイナメがまた、実に旨くソテーしてあるんである。
皮がパリッと香ばしく、身はふっくらと完璧な火入れぶりであった。

「ねえねえ、こういう風にお魚を焼くにはどうしたらいいのかねえ」

「うん、それはね」

「うんうん」

「お外で食べることですよ」

「そっか、やっぱり家じゃこんな風にはいかないよねえ」

「餅は餅屋ですよ」


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そしてお待ちかねの肉料理。
私は牛ほほ肉の煮込みを選んだ。
お肉を取り囲むは京都は亀岡産の根菜類。

この煮込みがですねえ。
今まで食べた牛ほほ煮込み中最強に美味しゅうございました。
僅瑕といえば量が少なかったことくらい。
あと2切れは余裕でいけましたぜ。
根菜類も当然、ほっくほくで旨いこと夥しい
(池波正太郎風に)

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連れチョイス、牛フィレ肉のソテー、きのこソース。
此方も味が濃厚であった。
そして連れも、もっとお肉が欲しいようと訴えていた。

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デザート。
アールグレイのクレームブリュレである。
周りを取り囲むのはオレンジのビスキュイ。
デザート音痴の私ではあるが、こ奴は明らかに旨いと思った。
アールグレイの香りとオレンジの香りが絶妙にマッチしている。

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此方はココナッツミルクのムースと何かの(オレンジ系)ゼリーが二層になったデザート。
これもあまり甘くなくスマートなお味であったらしい。

以上、ヴァリエのランチでした。
これで4200円はなかなかコスパに優れているのではないかと思う。
でも如何せん、私の様な飲み介には酒代が嵩んでしまうが悩みである。
因みに件のサンテミリオンは1杯1500円であった。
ま、そんなもんか。

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Sweet Basil

今現在の私の中での最強タイ料理屋さんは、福島にあるSweet Basilである。
やたらと寒くて堪らぬこの頃、いっちょ辛いもんでも食べてあったまるかとちょっくら行ってきた。

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豚肉のオムレツ。
素朴に旨い。
隣のチリソースかけて食べると更に旨い。

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ここに来たら必ず頼む豚肉とバジルの炒め物。
この辛さがまたビールに合うんだ。

なんだけど、この日の炒め物は辛さ控えめで、その代わりに甘味が随分強かったように思う。
勿論美味しいことは美味しくって、ご飯(「香り米」というタイのご飯である)と一緒にばくばく食べたのだが、味付けは前のほうが好みであった。

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人気メニュー、海老カレー。
海老は素揚げしてあるので頭からばりばりいっちゃってください。

これもまた美味しかったんだけど、どうもやはりいつもより甘味が勝っているように思った。
この日のシェフさんが甘い味付け好きな人だったんだろか。

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ここに来たら必ず頼むメニューその二、グリーンカレー。
これはいつもと変わらぬ味であった。

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空心菜の炒め物。
味が濃くって実にんまい。
既にお腹はいっぱいなのに、これを口にするとついつい一緒にご飯を食べてしまう。
「酒盗」ならぬ「米盗」である。

この日は沢山食べるべくお昼をうどんにして万全の体制で臨んだのだが、途中でお腹がはちきれそうになってしまい、結局は少し残してしまった。ごめんなさい。
上記の通り全体的に味が少し甘めにシフトしていたのは気になったけど、でもトータルではやはり相変わらず美味しゅうございました。
また行くぞ。

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strawberry

3
見るからに豪華な苺を頂いた。

4
名はこういうらしい。
可愛らしいお名前だ。

この苺、なんでも20粒で5000円するらしい。
つーことは一粒250円。
庶民のアテクシには目の飛び出るほどの高級品だ。
流石、一粒一粒丁寧に紙に包まれているだけのことはある。
これは早速頂かねばなるまい。

ということで夕食の後、母と二人期待に胸を打ち震えさせつつ2粒ずつ食べてみた。

「…」

「…」

「普通やね」

「うん、普通やね」

「美味しいけどね」

「うん、普通に美味しいよね」

「なんかさあ、スーパーの一パック398円の苺でさ、

『あ、なんかこの粒当たり!美味しい!』

って思う時ってあるよね」

「あるある」

「そんな味」

「うん、そんな味やね」

バカ舌母娘に食べられてしまって、250円也の苺ちゃん、そして農園の方には本当にすまないと思う。
ごめんね。

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