2012年初夏ぶらり沖縄(その7)
さてさて。
道の駅で色々買い食いしているうちに少し雨が小降りになってきたので再び出発することにした。
次に向かうはやちむんの里だ。
とある工房の建物にお庭。趣深い。
緑深い道。
月桃の花。
雨に相応しくかたつむり。
ここに工房を構える大嶺さんの作品が好きで二度ほど訪れているのだが(二度目は窯主お手ずから入れて下さった珈琲をご馳走になったっけ)、今回も雨そぼ降る中尋ねるとどこぞでイベントがあるらしく工房は閉まっていた。なんだか今日はとことんついてない。
しかしここでめげる私ではない。やちむんの里合同販売所で大嶺工房の新作らしき皿をゲットして一人にやりとほくそ笑む。
他にもええもんないかいなと棚の下を覗きこんだところ、彼女(彼?)と目が合い思わず「おひゃっ」と妙な声が出てしまった。
彼女か彼かはこの店の看板娘(息子)らしく、以前お昼休み中にお店を訪れた際、入り口前で前足を揃え店番をなさっていたのをお見かけしたことがあった。
しかしそんなとこいてて大事なやちむん壊さないんでしょうかね。
ま、看板任されてるくらいだし大丈夫なんでしょうが。
その後はこれまた好きなガラス工芸家、稲峰氏の店を訪れお猪口を2客購入し散財してしまった罪悪感とええもん手に入れたで的満足感と共に里を後にした。
雨はどっと降ったり小雨になったりである。
まだまだ時間はあったので、残波岬前の公園で開催されていた手作り市に立ち寄ってみることにした。
車を停めて外に出ようとした瞬間再びバケツ大雨が降ってきた。一瞬躊躇ったが、えーいもうどうにでもなれと覚悟を決めて車を降りた。即ち濡れ鼠。
しかし店を開いている皆様に比べれば私はましである。皆さんテントの中できゅっと縮こまっておられて実に大変そうであった。
そんな中でも売り物を物色するのは実に楽しい。今回は天然の豆(当たり前だが)を用い三線を模った可愛らしいキーホルダーをゲットした。
後はマンゴーと何かのミックスジュースをゲットし一気飲み。んまかった。
さてそろそろ時間もいい感じになってきたので空港方面に戻ることにした。
こ こ か ら ぐ ん ぐ ん 晴 れ て き ま し て ね
なんだかむかついたので、空港に一番近い島、瀬長島に立ち寄り暫し海と空と飛行機の眺めを楽しんだ。
浜辺には緑の藻がたっぷり流れ着いており、バケツを持ったおばさんが一生懸命採取しておられた。
「これなんですか?アーサ(アオサ)ですか?」
「違うよー。これは食べられないんだよー」
「…(じゃあなんで採ってんの?と訝しげな顔をする私)」
「これはね、畑に捲いて肥料にするの。いい肥料になるよー」
「成る程!」
「ここいらにはこーんなに(おばさんの手のひら位)大きな貝もいるけどこれもやっぱり食べられないんだよ。食べられる貝とかアーサが採れるのはみーばるビーチ(南部のビーチ)だねえ」
「そうなんですね」
綺麗に見える瀬長島の海も汚染されているということか。
その後はこーんなに大きな貝を探してみたけれど見当たらず、小さな魚がうようよ泳いでいるのを眺めて過ごした。
透明度は高いのにねえ
夕日が美しかった
その後は糸満ファーマーズマーケットへ。
名物マグロの串カツを齧り、帰りの飛行機用のおつまみなどを買い込んだ後レンタカーを返し空港へ向かった。
このあとすぐに売り切れてた
ここで、私と入れ替わりでこの日から沖縄入りしたすけさんからのメッセージが携帯に入っていることに気づく。
空港でラストオリオン(沖縄との別れを惜しんで飲むオリオンのこと。これ試験に出ます)付き合おうか?という有難い内容だったのだが時既に遅く着信は一時間前。
慌ててお電話するも既にすけさんは那覇に移動した後であった(当り前ですわな)
ううう、オリオン奢ってもらい損ねた。
仕方がないので空港にてゆし豆腐そばと共に一人でラストオリオンを呷った。
思えば今回の旅もよーけオリオンを飲んだものだ。
その後搭乗前にも勿論オリオン(缶)を買い込み飛行機内で一人宴会と洒落込んだ。(洒落てねえ)
関空到着は10時半。なんとか関空近くの温泉ホテルの送迎バスの最終便に間に合い飛び乗った。
ホテル到着後は行きの前泊と同じく温泉三昧、そしてまたビール。(但しアサヒ)
雨には少々たたられたが、今回もまた飲んだくれてよく食べて楽しい旅であった。
めでたしめでたし。(了)
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