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水辺バル(その2)

さてさて。

三軒目、ル・ヌーパピヨンの後は東横堀川沿いに北上した。

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途中、にゃんこに遭遇したり
(嗚呼、単焦点レンズカメラしか持っていなかったのが悔やまれる)

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水辺バルと思しき黄色い船と行き交い乗客さんとばいばーいと手を振り合ったりした。

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この航路ではパナマ運河式の水門を通過するのがウリらしい。

そうこうしているうちに北浜エリアに到着。
さあ何を食そうか。

(四軒目)Cucina Italiana Lo Scorfano
プーリア州の郷土料理のお店、だそうだ。
ここのバルメニューは前菜とワイン。
さっきの二軒目のお店と同じだが…

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内容が全然違った。
ほんの少しずつではあるが、色々な前菜が盛りつけられている。
これは嬉しい。
ワインがプラコップだったのはちょっと残念だったけど、この前菜はかなりの高ポイントだった。
こいつあ又の機会に是非行ってみなければ。
ね、こういう効果もあるんですよ。

ここにて、ちょいと食べ過ぎたのでマッサージを受ける。
(なんでやねん)
なかなか上手で癒される。
でも、飲んだあとのマッサージは好ましくありませんよー。
(一般的忠告)

その後、北浜から地下鉄を乗り継ぎ大正へ。
不肖私、大阪人を長くやっているが大正に行くのは初めてであった。
沖縄からの移住者が多いが故に沖縄料理屋さんも多く、沖縄フリークとしては一度は行ってみたい場所ではあった。
このエリアにもバル加盟店は多々あり、その中には沖縄料理屋さんもあったが、残念ながら昼間から空いている店は殆どなかった。
たまにあっても、メニュー売り切れ等の張り紙があってしょぼん。
その中でも果敢に営業を続けてらっしゃるお店を発見しお邪魔した。

(五軒目)Bar in
普段はれっきとしたバーとのことで、こんなに早くお店開けるの初めてなんですよーとマスター(多分)は仰っていた。
なんでもマスターはこのイベントの実行委員だということで、メニューにもかなり力を入れておられた。
・ボウモア17年(しかもバカラのグラスで)
・からすみ
って、今までの中で文句なしに一番破格のラインナップである。

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最後にはハロウィンのお菓子詰め合わせまで貰ってしまった。なんだか恐縮しきりである。
上記の通り大正は通常の行動エリアではないのだが、このお店を目当てにだけででも是非に再訪したいものだと思った。
ね、こういう効果(以下略)

さて、いよいよお待ちかねの乗船である。
と思いきや、予約をした船は港に到着こそしたものの、潮位が上がったとかでなんとここから先は航行不可だという。
仕方がないので再度天満橋に戻ったが、乗船可能な船は20時10分北浜行き(一番短い航路である)しかないという。
(この時の時間17時過ぎ)
んがー、と思いつつこれを逃すと後はないので泣く泣く予約する。

しかしこれでは最後の目的地、福島に行くことができない。
なので電車で福島に行った(本末転倒?)
福島の船乗り場でダメもとで空いている船があるかどうか聞いたところ、21時発天満橋行きの船にかろうじて空きがあった。
もうこうなりゃどこ行きでもなんでもいいや、と予約する。
当に本末転倒もいいところである。

船にも乗らぬまま ま だ つ づ く の で す

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水辺バル(その1)

先だっての10月22日(土)、我等が水の都・大阪でこんなイヴェントが行われた。

水辺バル

つまりこれは何かというと、船に乗ってはしごしようぜ!という趣旨のイヴェントである。
参加者はまず5枚綴り3000円(前売り)のチケットを買う。
このチケット1枚で1回船に乗るか、バルメニュー(ドリンクとつまみ)を食べるかを選ぶことができる趣向である。
エリアは天満橋、北浜、本町、福島、大正と多岐に亘り、それらをはしごするには船に乗ったり、歩いたり、時には電車で回ったりしてはしごせねばならない。
いや、別に「せねばならない」訳ではないのだが、どうせならば全域回りたいではありませんか。
地味になかなか頭を使うイヴェントではある。

という訳で22日は11時。
天満橋、八軒家浜に集合し、予約しておいたチケットを購入しいざスタート。

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既に船が停泊している。
(でもこれは定期水上バスではないかな)

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天気も上々(この時は)

連れ一同と鳩首会談の結果、船は後から乗ろうということで意見が一致した。
ので、まずはバルメニューを食べ歩くことにする。

(一軒目)Ultra 2nd (天満橋)
カフェ兼バールといったところのお店。
ここのバルメニューはケークサレ二個にサラダであった。

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ふむ、なかなか。
けれど「サレ」な割には塩味が足らなかったように思った。
あと、こういった形態の店の割に食べ物が出てくるのが異様に遅かった。
ケークサレは温めもしていなかったのに不思議なことだ。

食べ終わった後、てくてく歩いて本町へ。

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本町橋から東横堀川を臨む。
阪神高速が頭上を走っていて昼なお暗い雰囲気。

(二軒目)Pasta&wine Convivio
イタリアンの国旗と水辺バルの旗が目に付いたので入ってみる。
ここのメニューは前菜とワインとのこと。
限定60食というので内容に少し期待したのだが…
…うーん、ワイン少ない。
あと、プレートも正直しょぼい。

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こんなのでした

味の方も取り立ててどうというものでもなかった。
通常のメニューは美味しいお店なのかもしれないけれど、このバルメニューでまあ!ここまた来たいわ!というお客さんは余りいないのではあるまいか。
こういうイベントって強力な新規客開発の契機になるのに勿体ないなあと思ったことであった。

ちとがっかりしつつ次のお店へ。

(三軒目)ル・ヌー・パピヨン
引き続き本町にて。
言わずと知れた有名店である。
最初から絶対に行くぞ、と決めていた唯一の店である。
此方のプレート、豚肉のシャルキュトリーは量こそ少ないがなかなか旨かった。
赤ワインにぴったり。


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長くなってきたので 続 く ぞ よ


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Like a shell、いやshells

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揃いのクモガイ、ではない。
これは陶製の箸置きである。
沖縄は国際通りのとある民芸店で購入した。
本物の貝より艶やかでいて、それでいて乾いた質感が面白い。

当然ながら?本来の用途の箸置きではなく、前掲のファイヤーキングのボウルにてんこもりにしてディスプレイしている。
その姿は恰も、ちょっと(いや、だいぶ、だが)変わった貝の煮付けの一皿のようだ。
どうもこういった類の雑貨のディスプレイのセンスがなくって困る。

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清水焼の郷まつり

先日、京都は山科の清水焼団地の「清水焼の郷まつり」に行ってきた。

会場に着いてすぐに駆け付けたのは、陶器の店ではなくインド料理の屋台。
この日は朝ごはん抜きで死にそうだったので、早速カレー風味のシシカバブを頂いた。

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ふむ、なかなかに旨いじゃないの。
調子に乗って鶏カレーも注文す。

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此方も美味しかったが若干塩味が薄かったように思う。
ま、フツーのカレー。

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更に調子に乗ってインドビールも注文。
「ゴットファーザー」ってなかなか攻めてるネーミングだ。

午前中からちょいとほろ酔い加減になったところでようやく市を見て回る。
あちこちで3割引き、5割引きの札を見るが、正札自体が高い(と思われた)ので数字で見るほどのお買い得感はない。

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販売品は骨董並みの超高級品からお手頃品、日常使いの器まで百花繚乱。
死ぬほど気に入ったコーヒーカップがあったけれど、値引きされて一脚25000円ではちょっと手が出ない。お金持ちになったら買ってみたいものだ。
そんな庶民な私のお買いものは以下の通り。

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「瑞城窯」さんのマグカップ。
釉薬のかかり具合が好みだ。
一つは母にプレゼント。


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葡萄柄の小鉢。
ボタンで留めたようなデザインに一目惚れ。


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同じく葡萄柄のスープカップ。
飲み口が薄くいかにも飲み易そうだ。


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上記、「瑞城窯」さんのお猪口。
覗き込むと星空を眺めているようだ。
(まあなんてロマンチック)


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カエルの箸置き。
カエルものには目がなくて困る。


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「陶あん」さんの小丼。
このシリーズはお茶碗と湯飲みを持っている。
これからの季節、汁気たっぷりのお茶漬けやちょっとした麵ものを食べるのにもってこい。
しかし我ながら本当に葡萄柄が好きだな。

割高だと文句を言う割には結構買いに買ったもんである。

店を見て回りちょいと疲れたな、と思っていると「整体無料」の看板を見つけた。
やれ嬉しやと駆け付け、肩と首を揉んで頂きちょっぴり楽になる。
整体師さんによると、相変わらず私の左肩は鉄板であるらしい。
最近、カイロ行けてないもんなあ。

その後また陶器店を冷かしていると、背後で

「…いやあ先生、よくいらっしゃってくださいました」

なんていう声がする。
声の主は店主さんのようだ。

「先生はいつもうちの父の体調もお気にかけてくださって…」

等と仰っているので、てっきりこの人はかかりつけのお医者さんか何かだと思い、ちょっと振り返ってみると案に反して「先生」は背広姿である。
ん?ではデパートの営業さんか何か?
しかし営業さんに「先生」はないよな。
訝しく思いつつ、顔をよく眺めてみるとあら吃驚、私この人を存じ上げている。
誰あろうこのお方、与党民主党の政調会長の前原氏でいらっしゃった。
そっか、前原さん地元は京都でしたものね。
でも正直、この忙しい時期に地元回りしているお暇はあるんかいな?と思ってしまった。
某氏みたくお遍路さんに行くよりはマシなのかもしれないが。

その後はまたもや喉が渇いたので、何故か出店していた沖縄料理屋台(インド料理といいこの沖縄料理といい、ここの屋台はなかなか面白いラインナップだった)でオリオンを買い飲みしたりしつつまったりと見て回ったことであった。

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あっり乾杯!

最終日、そして唯一の晴天日とあって人出はかなりのものであったが、なにぶん青空市であるので袖触れ合って不愉快というようなことはなく楽しく回ることができた。
超お買い得という訳ではないが(しつこいってか)、来年もまた行ってみたい。

(おまけ)
清水焼団地のゆるキャラ(多分)、きよまろくん。

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カメラ向けたらポーズをとってくれた。多謝。


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残暑のお江戸珍道中(その8)9/12/さよならお江戸。

さてさて。

お江戸滞在最終日である。
とはいっても午前中の便で帰り、午後から出勤したので書くこととてないのだがまあ一応日記らしく(日記だったんですか)書き記しておくことにする。

朝はちょい早めに起きたが、それでもNHKの朝ドラを十分に見られる程の時間帯であった。
不肖私、朝早い業界人(といえばかっこいいが、つまりは学校関係者)の悲しさで普段ならば朝ドラの時間には既に出勤しているのである。
せめて「今日のわんこ」と朝ドラをはしごしてから出かけられる位の健康で文化的な最低限度の生活を送りたいと思うのだが、こればかりは如何ともし難い。

しかし先だっての「おひさま」はよかったですね。
おしなべてドラマというものが大嫌いな私だが、この朝ドラは非常に気に入っていた。
なにせ、(決定的に)嫌な奴や嫌なエピソードが欠片も登場しない。
朝見るドラマとしては理想的な爽やかさだ。

そもそも私が最後にまともに見たドラマというのは「思い出にかわるまで」という今井美紀・石田純一主演という絵に描いたようなバブル華やかなりし頃のトレンディドラマだった訳だが(要はそこからまともにドラマっちゅうものを見てこなかったのだが)、これは毎回毎回なんでここでそんなこと言う/やらかすねんお前らは!と登場人物一同をハリセンでぶっとばしたくなる、イライラ度スーパーmaxなドラマであった。
まあ、そないなことを言ったりやらかしたりしないとそもそもドラマにはならないのは百も承知だが、しかしわざわざ見て此方がストレスをためることもなかろうかと思うので、以後まともに通しでドラマを見たことはない。

で、なんの話だ。
そうだホテルの朝であった。

ホテルの朝食はごくごく普通の過不足ないビュッフェスタイル。
ダノンビオのプレーンがあれば尚よかった(只の我儘)

食べたのちは合唱素敵女子と別れ、一路羽田へと向かった。
行きと違って随分余裕あるわんふふふと思っていたら、まさかのターミナル間違いという痛恨のミスを犯す。
だから、今まで何遍も第一に行ってるのに(私はJAL派です)、モノレールのアナウンスも何度もあったのに何で第二で降りるかなあ、私。
と己を呪詛したものの、そうだそういえば第二にディーン&デルーカあったやん!というナイス情報を思い出し、折角だから寄っていくことにした。
ところがどっこい、どこを探しても見つからない。
そっか、このご時世だし撤退しちゃったのねと思い諦めたところ、後で確認したらぬわんと第一にあったらしい。どういう勘違いだ。
思えば、実にこの日はついていなかった。

気を取り直して職場土産と家土産を購入。
職場土産は「なんでもいいので27個以上入った安いの」という基準で選ぶ。
大人数の職場って困りますね全く。

今回は新発売というチョコレートクッキーを買ってみた。
なんで東京土産でチョコレートなのかは、なんで東京土産でバナナなのかという位私にとってはトップなシークレットだが、まあなんでもいいんだ安ければ。
わー、職場への愛が満ち溢れてるなあ(棒読み)

家用には、我が家の東京土産の定番、舟和の芋ようかんを買う。
これは母の大好物なのだ。
おまけに芋ようかんに餡玉まんじゅうがセットされているミニチュアストラップも買ってしまった。こういう食玩系に弱くて困る。
そして自分のお昼用にベーグル&ベーグルでベーグルを購入。
飛行機の中でスープを貰い、あんぎあんぎと頂いた。
トマト味のベーグルとモッツラレラのサンドがなかなか秀逸であった。

前に離陸した飛行機がバードアタックを受けたとかで出発が15分程遅れたりといったアクシデントもあったが、その後は我が機はつつがなく飛行し伊丹に到着した。
スーツケースをひっぱって午後から出勤すると

「え?東京からまっすぐ来たの?一日休んだらよかったのに…」

と上司に言われたので、

「いえ、仕事に来たかったんです!」

とにっこり笑って全くもって心にもない返事をしたことであった。
単に今後の有給計画を鑑みて半休にしただけでございますよ。はい。

以上で上京記は終了です。
最後ぐだぐだになってしまい(既に上京記ですらない)、申し訳ございませんでした。

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残暑のお江戸珍道中(その7)9/11/レセにお邪魔するの巻。

さてさて。

演奏会がはねた後は一旦合唱素敵女子と別れ、お茶に行くという大学時代の先輩女子様達とその旦那様達にくっついてニューオータニに向かった。
十数年ぶりに名を聞く皆様の消息などを伺いふむふむ、へー、ほおお!と驚いたり懐かしんだりすること頻り。
こと話が男性のことに及ぶと、○○くんは最近また薄くなった、△△くんは若い可愛いお嫁さん貰ったよね、昔の△△くんならお似合いだけど今の彼は髪の毛がねえ…などと専ら頭髪方面の話になり、話に出てきた皆様が同席されている訳でもないのになんとなくはらはらどきどきしてしまったことであった。
なんというか、その、流石はお姉様方である。

そうこうしていると女子からメールが入った。
TMKのレセプションに潜入したので来たれという。
場所は赤坂見附の東急なんたら(場所名失念)か。ふむふむ。了解。
じゃ、ちょいとタクとばして私もお邪魔するわ。
と女子にメールして、お姉様達にもその旨お話した。
すると速攻、

「…いやいやいやいや。
そんなんいうたらタクのおっちゃんに怒られるで」

と総ダメだしを食らう。
そしてすぐに女子からも更に

「オータニからだったら歩いて3分ですよ!」

と追い打ちのダメだしメールを受取りちと凹む。
や、だからほんとおのぼりさんなんです。土地勘ないんです。
とはいえおかしいなあ。これでも私、3年ほど関東圏に住んでいたのになあ。
まあ私は家から徒歩10分のスーパーに行くのに車で20分迷う人間なので、これはもう土地勘云々の問題ではないのかもしれない。

とまれそんなこんなで、その後お姉様達に案内して頂き赤坂見附に到着。
無事レセプションに忍び込んだ。

レセの雰囲気は皆様若いだけあって活気に満ちて和気藹々。
じじb…あ、いやいや、年配の皆様だらけのレセとは大違いである。
ここでも私と合唱女子は念仏のようにやれ羨ましやー、悔しやーとぶつぶつ唱えていたのであった。
あと、この場では今回チケットをお譲り頂いた美人女性先輩ともじっくりお話ができ、とても嬉しく楽しい一時を過ごさせて頂いた。
ありがとうございました。

レセがはね、二次会に赴く皆様と別れた後は、昔この界隈に勤めていたという女子の案内の元「ジュンバタン メラ」なるインドネシア料理屋さんに向かった。

・空芯菜の炒め物
・海老ココナッツカレー
・鶏ひき肉と茄子の炒め物

を注文したのだが(料理名は例によって適当です)、やー、これまたどれもこれも美味しかったんだな。
この手のエスニック料理って、やもすると甘味がきつくなったりもするのだが甘味も(塩)辛味も(辣)辛味もほぼ私の好み的にベストな味わいであった。
昨日のイタリアンに引き続き、やっぱ外国もの料理は全体的に東京の方がいけてるなあという感を新たにしたことであった。悔しいけど。
思えば、この日は色々悔しいことが多い一日であった。

この後はホテルに戻り、ナイトキャップも飲まずに(私としたら驚くべき健全ぶりだ)合唱女子と暫しだべって眠りについた。
明日はいよいよ大阪に帰る。

つづくんだもん

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残暑のお江戸珍道中(その6)9/11/遂に今回のメーンエベントへ。

さてさて。

そんなこんなで椿山荘の庭園写真を撮り終わった後は、荷物を纏めていよいよチェックアウト。
駅で准教授素敵女子と別れ、一路銀座へと向かう。
お次は合唱素敵女子と合流するのだ。

今度の宿は「メルキュールホテル銀座」
銀座一丁目駅直結のアクセス抜群のホテルだ。
ここで前日から宿泊している合唱女子と落ち合い、スーツケースを置かせて貰った。
ふつーのビジホに毛が生えた程度ですよー期待しないでくださいねーとさんざ仰ってはいたものの(彼女は旅行業界人間故ホテルを見る目は厳しい)、いやいや客室は広いし清潔だし、立地は最高だしでお値段考えたらありもあり、大ありなホテルだった。
(尤も、正規料金はほほーと言う程高かったが…)

ホテルを出て、お昼を食べんと有楽町方面に向かう。
その前にまずは差し入れ(後述する)を買わんとプランタン銀座に寄ることにした。
「アンジェリーナ」というお店のマロンガトーが美味しいと合唱素敵女子が教えてくれたので、ほんじゃそれにしようと即決す。
普段甘いものを食べぬので、この手の情報には実に疎いのである。

で、さてご飯はどうするかねとなったのだが、よく見るとプランタンの中に同じアンジェリーナのサロンドテがあったので、多分ランチもしてるだろうということで乗りこんでみることにした。
行くと案の定ランチセットをやっていて、300円かその程度をプラスするとお店名物モンブランのミニサイズがつくということだったのでじゃあそれにしましょということになった。
私が食べたのは鶏肉のソテープレート。
それにサラダにミニスープ、おかわり自由のパンに食後のコーヒー付きで1260円であった。
有楽町のど真ん中でこの値段のランチはなかなかありかもしれない。
そして、件のモンブランは確かに美味であった。
が、ミニサイズという割にはでかかった。
こりゃレギュラーサイズじゃないの?と女子と言い合っていたのだが、お会計時にショーケースを見ると食べたものより一回り半は大きいモンブランがどでんと鎮座していたのでああ成る程、確かにさっきのはミニサイズだわと得心した次第であった。
しかしあのレギュラーサイズは逆立ちしたって食べきれんわ、私。

お腹もくちくなって差し入れも用意できたところで出発。
向かうは四ツ谷、紀尾井ホール。
何を隠そう(隠してないが)、今回のお江戸行きのメーンエベントがここで開催されるのである。
そのメーンエベントとは何を隠そう(だから隠してないが)、これである。

東京ムジーククライス 第5回定期演奏会

演奏曲目:
ヨハン・セバスティアン・バッハ Johann.Sebastian.Bach
 ・カンタータ第102番 “Herr, deine Augen sehen nach dem Glauben”BWV102
 ・カンタータ第72番 “Alles nur nach Gottes Willen” BWV72
 ・ミサ曲ト短調 Messe in g-moll BWV235

この合唱団には私の大学時代の合唱団の先輩がいらっしゃる。
そしてこの団は、合唱女子の先輩が創設されたのだという。
かねてから合唱女子、そして先輩諸氏よりこの団のレヴェルの高さはえんえんと聞かされていたところであったので、よっしゃ一つ聞きに行こうではないかと今年初めてはるばるお江戸までやってきたのであった。

麹町から紀尾井ホールまでは歩いて10分~15分といったところであった。
途中、上智大学のキャンパスを通り実に懐かしい心持にぞなる。
ここには前職時代、とある大学コンペの為毎年通っていた。
建物から建物へと駆けずり回ったり、買い出しに走ったり、某学部の某教授によーけこき使われたりといった思い出が走馬灯のように蘇った。
某学部建物の前を通った時は某先生元気かなー、久しぶりにお顔を拝見したいなーと思ったが、日曜日も出勤なさりかねない方故本当に出て来られたらおっかないので、心の中で先生がおわすフロア階あたりを拝んで(拝むな)そそくさと足早に立ち去ったのであった。

暫くして紀尾井ホールに到着。
音響設備も内装もまことに素晴らしいホールである。
実は私もこのホールのステージに立ったことがあるのだが、その時のことについては余り思い出したくないのである。
そういえばあの時は、余りの出来にインターミッション(中休み)の時に楽屋壁を蹴飛ばしたようnあーいやいやなんでもないです思い出せないです。

ホールに入るとロビーに大学時代の合唱団の先輩方が数名いらっしゃったので思わずきゃーと駆け寄る。
数年ぶり、いや人によっては十数年ぶりの邂逅である。
その中でも実に1か月ぶりにお会いする(ああお久しぶりである)某沖縄好きのすけさん(仮名)から、川崎エイサーで配っていたという琉神マブヤーの号外を頂き歓喜する。
しかし東京に来てまで沖縄イベントに参加するすけさんは、流石は筋金入りのウチナーマニアである。
私など足下にも及ばない。
とまれマブヤー号外を喜んで読んでいたら
「やーい、こんなとこで場違いなもの読んでるー」
と囃し立てられた。
いや、これ貴殿がくれたのですに。

そんなこんなしているうちに開演の時間と相成った。
今回の東京ムジーククライス(TMK)のテーマは「バッハのパロディ」。
カンタータ102番、72番の後に歌われた小ミサト短調は両者の、そして今回は演奏されなかったが187番のパロディなのである。
最近めっきり歌を覚えるのが遅くなった私は、よくこれだけ似たような(っていうかそのままなんだけど)曲を同じステージで演奏して歌詞がごっちゃにならないものだなあ、と感心頻りであった。

いや、感心したのは勿論それだけではない。
前々から合唱女子からTMKの上手さを聞かされてはいたが、実際に聞くTMKの音楽は期待通り、いや期待以上であった。
なんというか、合わせよう、皆でハーモニーを作り出そうという個々の団員の皆さんの意志がひしひしと伝わるステージであったと思う。
合唱女子も彼女のブログで書いていた通り、若干Sopの音量が小さいかとも感じたが、常日頃私はメロディーラインに乗ることが多く、且つ高音であるSopは概してボリュームを控えめにした方がよいと思っているので(自戒をも込めて)、このSopの音量は個人的にはベストに近いものと感じられた。

あと、合唱女子とも言っていたのだが、コラールが兎に角素晴らしかった。
冒頭のマタイのコラールも、アンコールのヨハネ(だよね?ついこの前歌ってたのに忘れている鳥頭の情けなさ)のコラールも申し分なく美しかった。
息が一瞬止まるコラールってそうはない。
当に「耳福」な調べであった。

…なんだか、書けば書くほど自分のボキャブラリーのなさに音楽センスのなさが露呈してきたような気がする。
ええい、兎に角、よかったんだよってば。
(逆?ギレ)
ああ、ここで歌えたらどんなにしあわせだろう。
悔しいねえ。ほんと、悔しいねえ。
終演後、私と合唱女子は念仏のようにぶつぶつぶつぶつ羨望の言葉を呟いていたことであった。

つ づ く ん だ よ

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残暑のお江戸珍道中(その5)9/11/椿山荘庭園を歩く。

さて東京、二日目である。

今回の椿山荘宿泊プランは朝食なしだったため、どっかで朝ごはん買っておかねばと思っていたのだが、昨夜の天上的イタリアンが質・量ともに凄まじかったので、帰路の際には私も素敵女子もよもや何か食べ物を買うなどもっての他状態であった。
故に朝食は抜きだったのだが、その代わりに昨日お持ち帰りさせて頂いたプティフールがあったので、素敵女子の淹れてくれたコーヒーと共にちょこちょことつまんだ。
ああ、なんて素敵な朝なんでござんしょ。

その後は余りにも有名な椿山荘の庭園に写真を撮りに出てみた。
もともとこの場所は椿が自生する地として有名で、江戸期には藩主の下屋敷であったらしいが、その後かの山縣有朋が買い取り、庭園と建物を造築したという。
戦中に空襲でほぼ焼失の憂き目に遭うが、戦後藤田興業(現在は藤田観光)の手により復活し、平成の世になって敷地内にフォーシーズンズホテルが開業した、のだそうな。

では庭園の模様をば。

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入り口に書いてあった。
本当ですかい。

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「古香井」なる井戸。
秩父山系の名水が湧き出るらしい。
関東大震災の時は被災者用に開放されたという。


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水車なんていうものもある。
どこの安曇野かと見紛うばかりだ。


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なんの変哲もない石灯籠だがなんとなしに心惹かれる。

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お蕎麦屋さん、らしい。
これまたどこの安曇野かと思う。
こんなところでお蕎麦を食べてみたいな。

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フォーシーズンズホテル。
こちらがガーデンビューのお部屋であるな。


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滝も流れ涼やか。


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和風の庭だがチャペルもおわす。
この日も朝早くから婚礼の支度が始まっていた。


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三重塔。
庭園の建物の中で、ほぼ唯一戦火を免れたのだそうな。


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お稲荷さんもおわした。こんこん。

ふむふむ、となにやら納得?しつつあちこちほっつき歩いて写真を撮っていたが、途中まだ午前中にもかかわらず暑くて暑くて倒れそうになったのでそこそこで引き上げることにした。
今回の滞在時の東京は兎に角暑く湿度が高く、まるで大阪のようであった。


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rimowaリモワ・CLASSIC FLIGHT

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前言に違わず、買ってしまいましたよ35Lのリモワ。
35Lとは即ち機内持ち込みサイズ。
2泊3日位の国内旅行にはぴったりの大きさである。
まあ、荷物が多い私は1泊2日でもこれを引いていってしまうのだが。
なまじボストンバッグなんぞ提げていった方が重たくなるしね。

今回選んだのは「クラシックフライト」ラインである。
前回の65Lとは違い、機内持ち込みサイズだと4輪より2輪の方が断然扱いやすい。
(おまけに安い)
デザインもその名のとおりクラシックで、さあ今から旅行に行くで!感がびしばし漂う。
難点はディバイダー(スーツケースの中にある仕切り板)がついていない事であるが、これは無印の旅行用仕分けポーチの大・中・小を使えばなんとか解決できる。

うーん、こうなってくると旅行へのモチベが高まってくるなあ。
短期も中期もどーんとこいである。
長期でも、104L(またでかいな)のポリカーボネートを持っているから大丈夫。
#流石にこの大きさだとポリカでないと持てませなんだ。
問題は先立つものがないことだ。ふっ。

(後記)佐渡、及び東京行きに使ってみました。
やはりディバイダーが無いのは痛いけど、慣れれば上手い事収納できます。
ころころのスムーズ具合も天下一品。
なんてったって持っていて嬉しくなるかっこよさが堪りません。
持ち初めはやはり4輪あったほうが便利だったかなあと思ったりもしたけれど、これまた慣れれば平気。
そもそもがモノに己を合わせる旧帝国陸軍タイプなので苦になりませぬ。
(それもどうだという話だが)

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