
毎度お馴染み、私の机周りである。
今回は何が変わったのかというと、そう、

のである。
因みにタイトル見たら一発で判ることをかように仰々しく書き連ねるというのは、弊駄ブログの流儀である。
一見さんにおかれてはご理解賜れば幸甚この上ない。
とまれ、パソコンの話である。
そう、それはある休日のことじゃった。
(昔話風に)
突然、そう突然私の愛用する格安の(この枕詞は要らんか)DELLのノートパソコンが景気よくすぱこーんとお逝き遊ばされたのじゃ。
逝くのに景気よくもすぱこーんもへったくれもあったものじゃない、と思われるそこのあなた。
いや、これが本当に文字通り景気よい壊れっぷりだったんである。
電源入れたら、突如浮かび上がるは青い画面に呪文のような白文字英語。
ひい、何じゃこりゃと半べそかきつつ英語のご指示通りキーを押していくと、突然耳を劈くような
ぱらりらぱらりらぱらりら
なる大音響が響き渡った。
それは恰も80年代の暴走族(なめんなよ、的な)を髣髴とさせるものであった。
いやー、まさかパソコンからこんな音を聞く日がこようとは思わなんだ。
とかいってる場合ではない。
ややややばいではないのこれは。
焦り狂って電源ボタンをぶち切って再度起動させてみても
(勿論、この状況で再起動なんて優雅な処置ができる訳がない)
その度毎にチープな暴走族がお出ましになる始末。
ああ、これはだめだ。
手のつけようがない。
かくなる上は仕方がない、新しいパソコンを買いに行かねばなるまい。
森羅万象に対し腰の重い私ではあるが、ことモノを新調することにかけては途端に行動が早くなる。
ましてやそのモノが毎日使う必需品であるパソコンであれば尚更だ。
この日は幸いにも休日で母とお出かけ予定だったのだが、急遽出かけ先に家電店を加えることにした。
我がパソコンにおける譲れないポイントはノートタイプであること、且つ液晶が17inch以上であることである。
Let´sは巷で兎に角丈夫だとの誉れ高いが、私はパソコンを持ち運ぶ訳ではないので(そもそも17inchを選ぶ時点で持ち運ぶことを想定していない)、ここはやはり評判のよいDynaBookにすべきだろうか。
なんてことをとつおいつ考えつつ出かける支度をしていると、どこからともなくむくむくともう一つの選択肢が頭を擡げてきた。
その選択肢とは何あろう、Macである。
思えば私の初のマイパソコンはりんごちゃんであった。
(今、「マイコン」なんて死語を彷彿とした。閑話休題)
モノはモニタと本体一体型のperforma。(懐かしいでしょう)
ブラウザはネスケを使ってたっけ。(懐かしいでしょう)
しかしその頃から幾星霜、Macから離れて久しい私に果たしてりんごちゃんを使いこなせるものであろうか。
だが最近、りんごの評判はとみに宜しいということは皆様ご存知の通りである。
(勿論?具体的に何が良いのかということは何も分かっちゃいないのだが)
おっしゃ、一度アップルストアに行って実際に触って試してから考えてみよう。
という訳で、お出かけの行き先を当初の予定のキタではなくアップルストアのある心斎橋に定めることにした。
キタ好きの母は当初ぶつぶつ不平を漏らしていたが、ランチは母の好きなイルソーレロッソ(安い割に美味しい石釜のあるピザ屋さん)に行きましょう、奢るからさという稟議を諮った(謀った?)ところみるみる機嫌がよくなったのでまずは一件落着。
向かう道中、何かご意見求むとtwitterで世に広く(っていうほどフォロワーいないんだけど)問うたところ、素敵女子よりりんごはアカデミック割引効きまっせという優良情報を得、ますますりんごちゃんに気持ちが傾いたのであった。
そっか、私ってアカ割使えるんじゃん。
初めて大学職員であることにメリットを感じた瞬間であった。
初めてってのも大概だが、それはまあさて置く。
そんなこんなで心斎橋に到着した我等が母娘である。
まずはピザで母上のご機嫌を取り結び(いつもどおり大変コスパの優れたピザであった)、いよいよりんごのお城に乗り込んだのであった。
アップルストアには今飛ぶ鳥を落とす勢いで売れているというMac Book Airやら普通のMac Bookだのimacだのがずらっと並び、その横にはアドバイザーのにいちゃん(なぜかにいちゃんばかりだった)がずらっと並んでいた。
とりあえず何をどうしてよいやら分からないので、一番大きいと思われるノートタイプのMac Book Proのところにつつつっと近づき、ちょこっといじって「ほおお」等と呟いてみた。
何がほおおやねんと心の中でセルフつっこみを入れつつ。
さすればにいちゃんが飛んできて、あれこれ説明をしてくれた。
曰く、macにはデフォルトでは簡単な写真処理ソフト(iphotoだっけ)やら簡単なエディターソフトやらといった、windowsで言えばアクセサリの中に入っていそうなソフトしか入っていない、らしい。
(そんなことすら知らんのか、とかいわないいわない)
当方、筆なんたらとかカンタンなんたらといったあちゃらかソフトがインストールされているパソコンは大っ嫌いなので、これは歓迎である。
また、macはうんちゃらかんちゃらでなんちゃらかんちゃら故に兎に角グラフィックに強いので、そちら系の作業をなさるのであれば絶対お勧め、なんだそうな。
写真を撮影してなんちゃって画像処理をする私にはこの点も魅力であった。
うんちゃらかんちゃらでなんちゃらかんちゃらが分からぬ身ではそもそもかようなマシンは豚に真珠、猫の小判ではないのか?というようなつっこみは断じてしてはならぬのである。
「…ありがとうございました。大体分かりました。
(嘘つけ)
するってえと、この17インチのmac bookとoffice(これは必須)をつけて…」
「あと、3年保証も是非おつけください。おすすめします」
「…分かりました。
じゃあそれもつけて(典型的おばちゃんの買い物だ)、お幾らまんえん?」
「……円です」
くらっ。
完全に予算オーバーもいいところである。
んー。
でも。
でも欲しい。
欲しいったら欲しいんだい。
ちう訳で連れ帰ってしまいました、りんごちゃん。うふ。

使って1ヶ月ほどになるが、最初は兎に角使いづらかった。
winマシンとはコマンドが違うし(当たり前)、愛用していたフリーソフトが悉く使えないので代替のフリーソフトを探しまわったり、普通に使えていた外付けHDDが使えなくなり、原因を探ると何やらフリーソフトが必要だということが判明し慌てて落としてきたら実はそれがシェアウェアであり2週間後に突然お試し期間が切れて再びHDDが使えなくなってむきー!となったりとトラブル続出で、ああ、やっぱりおとなしくDynaにしときゃよかったかしら…と後悔したりもした。
しかしひとたび使い慣れてくると、これがまた実に快適なんである。
なんというか、使いこなしたいという意欲を掻立ててくれるマシンであるなあと思う。
使うこと自体に愉悦を感じるパソコンだわ、というのが1ヶ月目の感想である。
(技術的なことは皆目分からぬ故、抽象的な感想となってしまい申し訳ない)
という訳で、今からより一層りんごちゃんとの中を深めて行きたいと思う今日この頃なのでしたー。
ぐふ。
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