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信州旅行記(一日目―3・大王わさび園)

美術館(の前の駐車場)の景色を堪能した後には大王わさび園へ。
ここは水辺の景色が兎に角美しいのである。

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この水車、黒澤映画の「夢」のシーンで出てきたそうな。
とはいっても映画に疎い私にはとんと分からぬが。

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川の水草はバイカモに似ているけれど、多分違う種であろう。
水はご覧の通り澄み切っている。
良質のわさびを育むのもむべなるかな。
母は、

「こんなところをオフィーリアは流れていったのねえ」

と感慨深げだった。
うん、違うと思うよ。

さて。
ここではわさびソフトを食べねばならない。
普通のバニラソフトにわさびの粒々が練りこまれた、なかなか乙粋な味わいのソフトである。
強いてそんなもの入れんでも、などという野暮はいいっこなしなのである。
そんなことをいったら上には上がある。

なんてったって筆者はその昔、「かきおこ」(牡蠣のお好み焼き)で有名な岡山は日生で「牡蠣フライソフト」を食したことがあるのだ。
その外観は誠に禍々、いや麗しく、普通のバニラソフトに良く冷えた(ここがポイントらしい)ソースつきの牡蠣フライが二つぐさぐさっと突き刺さっているのである。
「強いてそんなもん入れんでも」という言葉はそんじょそこらのオモシロソフトにではなく、このソフトのためにこそとっておいて頂きたい。

因みに味はというと、牡蠣フライにソフト、この二つの要素が余りにも相容れなさ過ぎて
・冷えた牡蠣フライ
・バニラソフト
二種の風味がそれぞれ全く混ざり合うことなく交互に襲ってくるのである。
それは全く「襲ってきた」という以外形容を思いつかぬような鮮烈な体験であった。

閑話休題。
我らがわさびソフトは斯くの如く鮮烈な(婉曲的表現)ソフトでは全くなく、ゲテが苦手だという母も旨い旨いとぺろぺろ食べてしまった。

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見た目も爽やかじゃござんせんか。

ときに、ソフトを食べつつ眺めていたのはこんな銅像である。

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こうなるとわさび「様」付けをしなくてはならないようだ。
ちょっぴり海老ふりゃーに見えなくもないが。

さてさて。
園内には何柱か道祖神がある。
(一応「神」様だから数え方は柱、でいいのよね)


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夫婦、若しくはカップルでよりそい、なかなか微笑ましい佇まいである。
更によく見ると…

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あら、女性の方、ほんのりお口に紅なんてさしちゃっておめかししてるのね。
と和やかに見ていると、清掃係と思しきおばさんが現れ、

「ほんとにもう!また誰かがこんないたずらして…」

と憤然と口元を拭き始めた。

「あ、あれ。
それって最初から色づけしてるのではないのですか?」

「違いますよう。ほら、ここって絵を書く人が沢山来るでしょ?
その人たちが絵の具でいたずらしていくんですよ」

「…へえ、そうでしたか」

おばさんには大変申し訳ないのであるが、私はほんのり紅をさした道祖神(女神?)の方がどことなく色っぽくよいものだなあと思ったことであった。
多分、絵描きの皆さんも同じ事を考えたんでしょうな。

その後、売店で野沢菜わさび漬け(これほんとに好きなのよ)をしこたま買い込み、家への配送手続きをしてミッションコンプリートと相成ったので次なる目的地に向かうことにした。

つづくよ

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