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お江戸珍道中・其の二(六本木・池袋篇)

さてさて。

新宿から六本木に移動し、まっすぐにミッドタウンに向かった私であったが…
まあ、これは最初から予想していたことではあったのだが、見るとこないですねえ。ほんと。
つまりは、ふつーのファッションビルに高級感に広さをプラスしました位のものである。
また、平日の所為かだあれも人がおらず、ひとたび店舗に入ろうものなら

「いらっしゃいませ!!」

黙って出て行こうものなら

「ありがとうございました!!」

を例外なくどこでもやられるのは非常に気づまりであった。
#あの、何も買ってないのに「ありがとうございました!」という風習、本当にやめて頂きたいと切に願うものである。

唯一楽しかったのは食料品店のDEAN&DELUCAとパン屋さんのメゾンカイザーであった。
どちらも大阪にはなく、名古屋にはあるという点で一致している。
なんで大阪にないねん、というのは大阪もんとしては非常に遺憾な点であるが、それが故に見かければ必ず入ってしまうというのは悲しい性ではある。

というわけで(でもないが)、DEAN&DELUCAではポルチーニのムースの瓶詰めと定番のショッピングバッグのジュート版を買った。
そしてメゾンカイザーでは翌日の朝用パンを買ったのだが、これがまた旨いの旨くないの。
先だっての記事に書いた自然派コスメコーナー設置に引き続き、メゾンカイザー招致の要望書を阪急に出そうかしらんと思った位である。

とまあそうこうしているうちに、待ち合わせの時間が近づいてきた。
そう、この日は4月に東京に行ってしまった院生じゃなかった助教菊川さん(仮名)とご飯を食べる約束をしていたのである。
しかしながら、この日は彼女のヨーロッパ周遊の旅からの帰国日にあたっていた。
なので、もししんどかったら出てこなくてもいいよ、と何度も念を押したのだが、いいですいいですお会いしたいです!と言ってくれたので、それじゃあとお言葉に甘え会って頂くことにしたのである。

待ち合わせの池袋に着いた途端、彼女から電話がかかってきた。
タフな彼女、なんと成田から勤め先の大学に直行して雑用を済ませていたらしいが、そこでまんまと上司の先生方にとっつかまってしまったので到着が遅れそうだという。
そんなこと全く構わないよー、いいよいいよーゆっくりおいでと電話を切り、日本で一番広いという東武百貨店をのんびりウィンドーショッピングして回ることにした。
#だからこそ構わない、というのは彼女には内緒だが。

しかしこういうシチュエーションだと窓買いでは済まないのは私のよいところ。
気づくとブラウス一枚、ラスク一袋を手にしていた。
このラスク、今や此方(関東)では大人気で、ここ東武のお店でも長蛇の列ができていた。
いらちの私、普段ならラスク如きで並ぶかい!と目もくれないのだが、今日ばかりは時間もあるし、それになにより大阪じゃ買えないし…と節を曲げて並んで購入したのであった。
#つまりミーハー。

そうこうしているうちに彼女から連絡があり、やっと落ちあうことができた。
今回行ったのは彼女、及び私の憧れのグルメな准教授先生、垂水先生(仮名・女性)御贔屓というベトナム料理屋さんである。
店員さんもコックさんも殆どがベトナムの人で、雰囲気にも香りにも異国情緒が漂っていた。
肝心のお料理も、グルメなお二方の御贔屓の店だけあってどれもこれも本当に美味しかった。
しかし我ら二人、それを食べることを忘れるくらいぴーちくぱーちくしゃべり倒していた。
いやあ楽しいわ、ガールズトーク。
#「ガール」に対する異論は認めません。
結局気づくと3時間以上もしゃべくり倒し、且つ飲み倒していた。
とつくに帰りほやほやの子を引きとめ過ぎたかなあ、とちと反省。

その後彼女と別れ、再び新宿のホテルへと戻った。
ホテルの下のコンビニでビールを買い(まだ飲むんか)風呂上がり、部屋で至福の一人飲みを楽しむ。
あー、これができるから一人旅って楽しいんだよなあ。
よく考えたらやってることは我が家と変わらんけど。

次の日に つ づ く よ

#今回のシリーズはオチもなく、淡々と綴っていく予定にございます。
よって「オチがねえじゃないか!」という突っ込みは御無用に願います。

##とまあ、こんなことわりをいちいち書かずにはいられないほど「オチ」に対する使命感がどこかにあるんですね。
面白いなあ我ながら。

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